オクターヴ

ある惑星の散文のオクターヴのレビュー・感想・評価

ある惑星の散文(2018年製作の映画)
4.2
とにかく映像のインパクトが大きな映画だった。長く記憶に残っている。映画のすごいショットってこういうことか。あのオープニングのカメラの横移動からやられちゃったし、音楽も絶妙にマッチしていた。画面の質感、色味も好き。うまく説明できない生理的な部分で好きな映画だった。オープニングのベイブリッジが映る横移動である惑星感の雰囲気が出ているから凄いのよ。好きなのは公園で富岡英里子と中川ゆかりが坂道を歩いているシーン。靴の音が心地よくて、あれこそ惑星を歩いている感じがする。正直、こういうタイプの映画は観たことがない。新しい才能だよ。シーン1のモノローグで映画の印象が大きく変わる。というか、どこかのある惑星になる。いや、ただの雨の日の住宅街なんだけども、そこが凄いんだよ。本当にどこかのある惑星に見える。説明できないから一度観てほしいね。しかし、なぜそう映る?