一緒に見た景色や映画をあなたは覚えていますか。
今までに関わった全ての人に、自分のことを覚えていてほしいというのはエゴでしょうか。
想いがすれ違う男女、認知症の父をもつ兄妹。
閉館した想い出の映画館…
かつて一緒に見た景色を、わたしは覚えていて、あなたは覚えていなかった。それだけ、たったそれだけのことなのに、なぜそれをかなしく思ったのだろう。だからいっそ、何もかも違っていればよかったのに、と思った…
>>続きを読む言いようのない独特な雰囲気に包まれる停滞した2人の日々。
映画監督の彼氏を待ちながら脚本家を目指し一人暮らしを続けるルイ、舞台俳優を休職中の芽衣子、2人はゆったりとした時間を過ごしていく…
人生の小…
6年前の作品なのに、コロナ禍を経て作られたようなメッセージが詰まっている。忘れること、忘れられること。人間って都合が良い生き物だから仕方ないけど自分本位に生きている。何度か見るととても味わい深い作品…
>>続きを読む忘れていくこと、忘れられていくことへの悲哀を感じるには、自分はまだ若く稚拙で豪胆なのだと思った。
某場面。芽衣子を通じてその場にいないルイを感じた瞬間が、他者を通じて世界と繋がる感触を得られたよう…
このレビューはネタバレを含みます
人は忘れやすい生き物だ。
地球から火星に移り住んだ彼は、
彼が地球で暮らしていたこと、
彼の父やその先祖が地球で暮らして死んでいったことを忘れる。
地球を綺麗に分割したように火星も喧嘩にならないよ…