ちろる

レスキュードッグ・ルビーのちろるのレビュー・感想・評価

レスキュードッグ・ルビー(2022年製作の映画)
4.0
弱いんです。こういう出来の悪そうなわんこのお話。

捜索救助警察犬部隊への入隊を希望する主人公ダニエルがやんちゃな保護犬ルビーと出会う、実話に基づいたお話。

暴れ犬のルビーは、保護施設から過去に何度も引き取られては戻されるという経験をしており、引き取り手がいなければ明日には殺処分になってしまうという状況・・・
神様はいるもので、そんな時にダニエルはこのやんちゃなルビーが気に入り、引き取ることに。
実はこのダニエル、彼は失読症と多動症で憧れの警察犬部隊に入隊するのにはかなり苦労を要する。
そんなダニエルとルビーは運命のコンビだったのでしょう。
粗相はするし、悪戯もする。はじめはなかなから覚えの悪いルビーに根気強く教えるダニエルもすてきですが、彼を支える奥さんも素晴らしい。
彼女のダニエルの夢に対する深い理解があったからこそ勝ち取った成功なのでしょう。

叱咤されてルビーがいなくなった時、ダニエルが保護施設に探しにいくと保護施設のスタッフがまたルビーが突き返されるのかと真逆のことを考えてたのが印象的。
どこかでルビーはまた突き戻されるって思われてたんでしょうね、それどころかダニエルは必死で探す。
ルビーじゃなきゃいやだ、ルビーだからいいんだっていう愛が届いて再びダニエル&ルビーは再始動。
行方不明になった少年を探す捜査で、ルビーはついに・・・
やってのけたルビーに感動するのも束の間、そこには更なる感動が待ち受ける。
見事な愛の伏線回収。

誰かに優しくされたその記憶が、ルビーに愛を覚えさせて、それが最高のレスキュードッグになる素質になっていくのだろう。

また、素敵なワンコの実話がここに一つ。
人間と犬が共に成長していく姿が素晴らしく、彼らから学ぶべき部分がたくさんありました。
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