犬が出てるだけで評価は甘くなってしまうが、本当に良い作品だった。しかも実話ベース。失読症で多動症で警察犬部隊に入りたいダニエル。あと少しで殺処分になりそうだった犬のルビーが運命的な出会いをする。自分に自信がないから、ついルビーを信じられなくなる。作品ではあまり描かれてないが、彼がここまでくるには、相当苦労しただろうし、人に見下されてきたのだろう。それでも家族の為、夢の為、正義の為にもがき頑張るダニエルがまっすぐで応援したくなる。そこら辺のジレンマも上手く描かれていたし、それを支える奥さんもいい。懐が深く、めちゃめちゃ素敵な女性だった。犬部隊の隊長もめちゃめちゃいい人。ただ同情するだけじゃなく、ちゃんと育てるのがいい。基本的に悪い人間が出てこないので観ていて気持ちがいい作品。画もキレイだし。指導法を変えてイキイキして、優秀になっていくルビーも良かったし、可愛らしかった。ラストはまさに神様がそうしたとしか思えない展開。エンドロールではご本人たちの登場でさらに温かい気持ちになる。尺は短いがちゃんと感動出来る作品。
