ハマジン

エドワールとキャロリーヌのハマジンのレビュー・感想・評価

エドワールとキャロリーヌ(1951年製作の映画)
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『現金に手を出すな』で、2人のギャングが就寝前にベッドメイクしパジャマに着替え歯を磨くところまで一切省略せずに見せたとおり、「着替え」という日常の身ぶりから魅力的なアクションとドラマを次々引き出していくベッケルの演出に恐れ入る。映画序盤エドワールが「シャツ+ブリーフ一丁」というトホホな格好で室内をうろつき回るの、それだけで最高では。

喧嘩シーンのクライマックスでの顔のひっぱたき合いの切れ味もさることながら、その直後の取っ組み合いでキャロリーヌがエドワールに噛みつこうとする(!)くだりの凶暴さがたまらん。かたわらでメトロノームが間抜けなリズムを刻んでいるのもツボ。
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