課長とヒロシ

シャイロックの子供たちの課長とヒロシのレビュー・感想・評価

シャイロックの子供たち(2023年製作の映画)
2.4
課長(以下課):池井戸潤氏の映像化は総じてベタな演出が多くて一種の「スベリ芸」みたいになるが、本作はその中でも一段とベタなスベリを見せてくれる作品だな。

ヒロシ(以下ヒ):監督の本木克英さんは『超高速!参勤交代』では大仰なスベリ芸と相対的に展開されるカッコいい演出が見事な調和を奏でていましたが、本作は「ミスタースベリ芸」こと阿部サダヲさんを主演に持ってきた挙句「やりすぎた」感が強くなっちゃいました(笑)

課:日本三大「どんな役でもその人にしか見えない俳優」のうちの二人、阿部サダヲ氏と柳葉敏郎氏を持ってきた時点で、もう演出は諦めました感が強いけどな。しかもこれに対抗するキャラが橋爪功先生(83歳)と柄本明先生(75歳)というな。

ヒ:もう演者さん自身のキャラが濃すぎてストーリーが頭に入ってきません!とりあえず佐藤隆太さんがいろんな意味で「不憫」でした(笑)

課:佐藤隆太はストーリー上でも、演出上でも割を食った感じだな。阿部サダヲ氏のキャラも十分に固まってなくて、それが一層「阿部サダヲ感」を増した印象だ。ストーリーも超展開が多かったし、なかなか厳しい出来だったと思うぞ。

ヒ:ですねー。あ、ちなみに日本三大「どんな役でもその人にしか見えない俳優」ってもう一人は誰ですか?

課:無論、木村拓哉氏だ。

ヒ:あー、やっぱりー(笑笑)

ストーリー 3
キャラクター2
世界観   3
演出・演技 2
音楽    2
やっぱり倍返し!(笑)度99
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