るい

シャイロックの子供たちのるいのレビュー・感想・評価

シャイロックの子供たち(2023年製作の映画)
4.0
配信日どれ観ようか迷う〜💦
本当は同じく今日配信の
「コカインベア」観ようかなって思ったんだけど
これも配信日だったの思い出して
悩んだ結果こっちから〜
「半沢直樹シリーズ」や「下町ロケット」などでお馴染みの池井戸潤原作の
銀行を舞台にした群像劇
監督が
同じく池井戸原作の「空飛ぶタイヤ」で映像化経験がある「本木克英」監督
脚本が
日本アカデミー賞の授賞式にて阿部サダヲの口から暴露されたのも記憶に新しい
ツバキミチオ名義での原作者「池井戸潤」
小さな支店で起きたデカい事件
話は
東京第一銀行長原支店において
100万円の紛失事件が起きる
とにかく探しても探しても見つからなかったが突如
営業課の北川愛理の私物のバッグの中から、破れた帯封が見つかり
真っ先に彼女が疑われる
上司である課長代理の西木は
彼女の言うことを信じ、上司に噛み付く
その翌日ATM室から見つかったと
無理矢理事が収束するも明らかに怪しく
彼女は疑われたままの状態が納得がいかず
西木は彼女と彼女の後輩である
お客様二課の田端くんを伴って
この事件の真相を暴くために動き出す
手始めに帯封をバッグに入れて北川に疑いの目を差し向けたのは同僚の、仲の悪かった
半田麻紀が、嫌がらせでやったことが判明
やがて調べていくうちに
この事件の裏に銀行を揺るがす
10億円の不正融資が絡む
メガバンクの闇が潜んでいた‥‥

金は返せば良いってもんじゃないんだよ!

完全に阿部サダヲ版
痛快半沢直樹みたいな作品🤣
それこそ前半は不正融資の話がぐるぐる回る
嫌〜な展開なのだが
阿部サダヲ本格始動から一気に物語が面白くなってくる
伏線と回収の上手さ
手口の狡猾さや罠
つくづく人間って弱い生き物だよなって
それに付け込む悪人も悪人だし
欲も欲
話全体が本当に凄かったな
とにかく今作、謳い文句にある通り
メガバンクの小さな支店が舞台なのにも関わらず
出てくるキャラクターが一癖も二癖もあって面白い🤣
特にやたら怒鳴り散らす副支店長役の杉本哲太の印象がまず強烈で
さらにやたら弱腰に見えて何考えてるかわからない支店長のぎばちゃんや
検査官の佐々木蔵之介
脇を固める橋爪さんや柄本明さんなども

にしても阿部サダヲの親近感ある名探偵?っぷりが最高
こういうのってやっぱり阿部サダヲにしかできないし、なんか新鮮だった、かつ
時より見せる理想的な上司の振る舞い方も
上手かった
なんか部下のこと信じて動いてくれる上司ってやっぱ良い
ちなみにタイトルのシャイロックというのは
シェイクスピアの戯曲
「ヴェニスの商人」に出てくる強欲な金貸しのことである
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