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シャイロックの子供たちのyusukepacinoのレビュー・感想・評価

シャイロックの子供たち(2023年製作の映画)
3.7
現金はどこに行った。
池井戸潤原作によるバンカーゲーム。
彼の映像作品はどれも面白い。本作も例に漏れず。
『ヴェニスの商人』のシャイロックに準えてお金の怖さを教えてくれる作品。金は返せばそれまでの経緯はなくなるものではない。寧ろその行為を繰り返せば繰り返せすほどクセになって抜け出せなくなり、様々な人が絡むようになってややこしい問題に発展する。
手を染めた人々の運命は。
東京第一銀行長原支店内で起こる不当な金の動きを巡るクライム劇。裏の裏をかく人間の嫌らしさと勝ち負けの存在しない闇深いマネーゲームの様相。リアルな人間模様に実際行われているものを目の当たりにしているようなヒリヒリさを味わえやはり私はこの手の作品が好きなんだと再認識した。

悪事は起こるべくして起こった出来事だ。
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