こばまさ

シャイロックの子供たちのこばまさのレビュー・感想・評価

シャイロックの子供たち(2023年製作の映画)
3.4
久しぶりにアマプラを開いて、本当は『ゴジラ-1.0』観たいんだけど、軽く観られそうなコチラに(とは言え122分もあった…
主演は、『不適切にもほどがある』で嫌というほど見た阿部サダヲ。
それでは、銀行員になったつもりでいってみよう💸


-ある日、東京第一銀行の小さな支店で、現金が紛失する事件が起きる。
ベテランお客様係の西木(阿部サダヲ)は、同じ支店に勤める愛理(上戸彩)や田端(玉森裕太)と協力して事件の真相を探る。
この支店には、出世コースから外れた支店長の九条(柳葉敏郎)、超パワハラ副支店長の古川(杉本哲太)、エースだが過去の客にたかられている滝野(佐藤隆太)、更には紛失事件で捜査に訪れる、嫌われ者の本店検査部の黒田(佐々木蔵之介)と、曲者揃いの集まりだった-

“金は、返せばいいってもんじゃない”


もう、このセリフが全て。
ワタシは、金を貸す事も借りる事も大嫌いな人間です。
金の切れ目がなんとやら…とか言いますが、貸す事も借りる事も嫌いなので人生においてそういった事はないけどね。

ただ、人は権力を持ち、大金を手にする事で、周りが近づいてくる。
血の繋がった家族だって、相続問題で揉めるし、連帯保証人にさせる。
お金は時に、人を狂わす。


でも、この作品はそんなにドロドロはしてませんよ!笑
観る前は122分を懸念してたけど、非常に観やすい構成で長さは感じなかった。
ただ、テレビのスペシャルドラマ感は否めないかな。
俳優陣もテレビドラマでよく見かける方が多く、そこまでの特別感を感じられなかった。

そんな中、個人的なMVPは、パワハラ副支店長を演じた杉本哲太。
時代が令和に変わろうが、あんな人まだいるよ…
支店長に対する腰巾着感も絶妙。

あと、2人とも出番は少なかったけど、忍成修吾と木南晴夏も良かった。
渡辺いっけいも流石だった。

逆に、上戸彩と玉森裕太が普通すぎて、この2人のせいでテレビドラマっぽく見えたのかな?
阿部サダヲも、いつも通りの阿部サダヲって感じだったし。


久しぶりにギバちゃんを見たけど、ちょっと『踊る大捜査線』の室井さんっぽい口調が気に…と思ったら、室井さんの映画今年公開されるんだね?知らなかったー!!
ちょっと興味あるわ。

という訳で、それなりに面白かったけどスコア的にはこのぐらい。

柄本明と橋爪功の騙し合いは、見応え十分。
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