吉田恵輔の中でも胸糞悪いと聞いていて覚悟したけれど、意外と優しさに溢れていた。しかし、カス野郎が罰せられないのは現実同様でそこが1番胸糞悪い。あえてそういう風にしてるんだろうけど。
中盤がとにかく良い。ムロツヨシと岸井ゆきのの関係が徐々に悪化していく過程が最高。「直接話さなきゃダメなんだ」と電話で必死に訴えて岸井ゆきのをわざわざファミレスに呼び出すムロツヨシがクソおもろい。ファンのサイン会のときの下りもとても良かった。「後に残るものじゃないとダメなんですか？」という問いはマジで哲学だと思うし、動画だけではない様々なコンテンツが溢れている現代だからこそより突き詰めて考えてしまう。
物足りなかった点を挙げるとすれば、『ヒメアノ〜ル』の時と比べて暴力描写が単調な気がした。ワンパターンというか動きに面白さがない。エアガンを撃つにしても戸惑いや憎しみが全然感じられないし、殴る、蹴るにしても感情が全然行動に表れていない気がした。
とにかく、岸井ゆきの可愛すぎる。優勝。岸井ゆきの七変化。
