なんとなく、ジャケットとタイトルに惹かれて。
久しぶりの邦画。サスペンスのジャンルに属していたので、鑑賞。
以下、ネタバレを含みます。
少しずつ、悲しい方向へ進んでいくが、結末が予測できない。
夢を追って、一緒に夢を追って、しがらみを全身で受け、打撲し、それでも。
土台の意味が揺らぐと、もう一度考え直したくなる。ゆりちゃんがキラキラ光るそっち側へ行ってしまったのなら話は別で。
見返りは求めたくなる。
ぐっちゃぐっちゃに堕ちていく中で、優しい救いもあった。これは、サスペンス映画ではないよな。
血みどろで、カメラに向かって踊る田母神様と、なんどもゆりちゃんの「嫌い」を再生する彼の表情が、印象に残る。
「恩を仇で返す」が正しく実ったような気がした。