面白かった。
確かに聞いていたとおり胸くそではあるけど、「パッケージからは想像できない胸くそ展開な変な映画！」っていう軽い説明で終わらせたくない映画。まあその軽い説明に釣られてきたのですが…。
吉田監督は、奇行の理由を見せてくれる監督なのでしょうか。
まず、とにかく皆さん演技が凄すぎて、ムロさんはもう色んなところで発揮してる通りの演技力なのだけど、岸井さんもあの単純すぎるバカ若者の感じがほんっとにイライラしたし、でもいるよなって感じがすごい。
ちゃんとした聖書のことなんてよく知らないけど、そもそも神って人間が自分達に都合よく作られたものって考えたら、ただ優しい人間に対して軽々しく神なんて言うのは無責任だし傲慢なのかな。でも神だと言われながら奉仕してる方も奉仕という名の自己満足に酔ってるだけで未来の自分への想像力のない人間なのかも。
みんな想像力がない。
人の善意は使い捨ての消耗品じゃなくて、受け取ったら少しでも返却できるようにする、そうしてるし、これからもそうしたい。
それに誰も助けてくれない闇のなかで見つけた繋がりほど大切なものはないね。光に飛び出した後も、それを見失わないかどうか。
