原題はそのまま訳すと「私の(僕の)お姉ちゃん」だと思うのですが、見始めて、そのタイトルをまず疑問に思ったのです。どう考えても主人公は「お姉ちゃん」で、テーマとしては、突然歳の離れた、かつほとんど会ったこともない弟を育てなければならない、という葛藤を描いたもので、だとしたらタイトルは「私の弟」なんじゃないかと。でもしばらくしてこの姉という言葉が、中国のある世代では特別な意味を持つことに気づきました。これは「兄」では成り立たない物語なんですね。姉という言葉にここまで深い意味を持たせるの、すごいと思いました。独立心旺盛な長女、そして苛立たしくも愛おしい弟役も最高だったと思います。
