好みの映画だった。いい映画。
自分の人生を選ぶのか、幼い弟の世話をするのか、という二者択一の選択に葛藤する女性を描く。
一人っ子政策や家族の関係性をはじめ、中国の文化や制度が登場人物たちに重くのしかかっている。
そういう社会の中でも、主人公は自立していて、自分で道を開いていける、とても強くてかっこいい女性だなと思った。だからこそ余計に心の中での葛藤が苦しい。徐々に変化していく姉弟の関係性もいい。強さと苦悩が見え隠れする横顔と涙が美しかった。
中国では大ヒットしたと聞いて、この映画に共感する人の多い中国の特殊性を改めて考えてしまう。