Ryoma

シスター 夏のわかれ道のRyomaのレビュー・感想・評価

シスター 夏のわかれ道(2021年製作の映画)
4.4
立ち塞がる過酷な運命や世の不条理に振り回されながらも自分の人生を生きようとする女性の姿が印象的な本作は、『C'mon C'mon』を彷彿とさせる親子ではない子と大人の絆が深まる過程の描写・要素がありながらも、今でも色濃く残るという“一人っ子政策“や“家父長制“など、中国🇨🇳社会の闇がより辛辣に描かれていて、女性である監督と脚本家率いる製作陣のフェミニズム的メッセージを痛切に感じた。一言では言い表せない、主人公である女性の残酷で理不尽な過去の仕打ちや忽然として一変した人生の選択肢など、計り知れないほどの苦悩が彼女の表情から窺え、自分の人生について思い悩み葛藤する様子にぐっときた。誰もが一回きりの人生。自分の人生を思うように生きられることがどれほどに尊くあたりまえではないのだと改めて強く感じた。


memo📝
2016年1月には、すべての夫婦が第2子を持つことを認める「二人っ子政策」を全面的に実施し、実質的に「一人っ子政策」は廃止された。 規制緩和はさらに加速する。 2021年5月の中央政治局会議は、3人目の出産容認する方針を示した。
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