富樫鉄火

ビリー・ホリデイ物語 Lady Day at Emerson's Bar & Grillの富樫鉄火のネタバレレビュー・内容・結末

-

このレビューはネタバレを含みます

#48
そもそもは、1986年初演の、かなり古い舞台作品。
この映像は、それが2014年にブロードウェイ初演された舞台を、2016年になってから当時の歌手やスタッフによって再現し、ケーブルTVで放送されたものだと思うが、それが、なぜ、いまこの時期に日本で劇場公開されたのだろうか。

METやNTLのような最新舞台映像ならわかるが、こんな前のTV映像を3,000円で見せるのは、ちょっとどうかと思う。
90分の尺といい、エンドロールの慌ただしさなど、いかにもTV番組で、余韻もなにも、あったものではなかった。
(ゆえに「ブロードウェイシネマ」ではない。看板に偽りあり寸前)

しかも、昔のダイアナ・ロス主演映画と同じ邦題なので、てっきり、ああいう内容かと思ったら、まったく違う。
オードラの熱演は確かに素晴らしいが、どこか納得できない興行だった。

内容的には、いままでの映画やドキュメンタリ、ノンフィクションでさんざん描かれてきたレディ・デイの話で、新たな感動はなかった。
富樫鉄火

富樫鉄火