このレビューはネタバレを含みます
以下若干ネタバレありますし本作を貶しているので、未見の方＆本作をお好きな方はご気分を害さぬよう、ここでお引き返しください。
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先日Youtubeで町山さんが褒めていたので鑑賞した本作。アメリカの大学を舞台に、学内での陰湿な黒人差別の構造をホラー仕立てで扱ったAmazonオリジナルの作品でした。主人公は学生寮の寮長になった黒人女性と中流階級の黒人女性の新入生。ホラーっぽくいろいろな「いやがらせ」や「恐怖体験」が起きるのですが、それらの謎の回収がほとんどされず幕切れになったので消化不良感、「宙ぶらりん」感が甚だしかったです。
寮長や女学生の経験した嫌がらせは誰の仕業だったのか。恐ろしい夢の正体は何だったのか。なぜ彼女はあのような結末に至ったのか。同僚の黒人女性の正体がxxxとして、だからなんだというのか。怪しげなアーミッシュっぽい人達は何なのか。大学の同僚たちの正体は、結局何だったのか。結局、「マスター」の正体は何だというのか。
これらの疑問にほとんど答えないまま、雰囲気だけで映画は終わります。劇中に色々と伏線が貼ってあったり、暗に真相を示していたのかもしれませんけれど、アクション映画好きのボンクラな私の頭ではまったく読み取れず。正直、見終わって「なんじゃ、これ！」と腹たってきました。まあ、こういう「宙ぶらりん」感がお好きな方には良いのでしょうけど、芸術映画じゃないんだから、もうすこしわかりやすい脚本書こうな。
本作のテーマは「表面的な多様性尊重の下には、未だに醜い黒人差別や偽善が横たわってまっせー」という話なのかな？と想像しましたが、そのメッセージには賛同できても作品自体には全く賛同できませんでした。
たぶんFilmarksで深い意味を解説してくれてる方がおられるでしょうから、向学のため読んでみようと思います。
