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鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカーのpeplumのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

あの1作目のヒットレベルでよく二部作続編に踏み切ったな?!と驚き呆れ、劇場鑑賞は諦めていた作品。でもどういうアプローチなのかはすごく気になっていた。
ざっくり言うとロケが減って合成シーンが増えていた。コロナ禍もあるのかな。合成はかなりいい線行ってるところとえ、うそ…みたいなところがある。特に水が酷かった。
連載漫画を映画にするのってやっぱり難しいねと思う。見せ場の連続と言えば聞こえはいいけど見てるこちらとしては気持ちを持続させるのが難しかった。特に序盤、大佐の部屋での会話のテンポが編集で噛み合ってなくて笑いどころが笑えないことになっており、いたたまれなかった。笑いどころを前半に作っていく努力は原作ぽくていいが、なんていうかこれがプロのお仕事とは思いたくなかった。あと大佐の錬金術の説明前もしてなかった?そんなに言われなくてもわかる部分だと思う。
キャストについて。なんで1作目のヒットレベルでこれ揃えられたのか本当に謎。ブラッドレイ舘ひろし、ホーエンハイム内野聖陽あたりは威圧感すごくて見応えある。アームストロングは絶対無理だろと思ったのに山本耕史がバルクを見せつけてきて笑ってしまった。ちょっと内海賢二のニュアンスも入ってて好ましい。この辺りはファンの贔屓目。
1作目でかなりしんどかったアルとウィンリィの会話もそもそもそんなにないので負担にはならなかった。
シン国組はやはりアジア系なので見てて違和感ない。ランファンが仮面取るのめっちゃ早い気がするが、黒島結菜使っといて勿体つけるのも変な話か。メイは子役だと負担でかそうだしああいう選択になるのはわかるが、こちらは『バイプレイヤーズ』の北香那みたいなすごいチャイナ娘を見たことがあるのでもっとサイズ感小さいと嬉しかった。
キンブリーがダンレボが得意なオタクにしか見えない。原作もあんな格好してたか?スーツのイメージ強いからあの触覚前髪とテラテラの頭がダンレボオタクに見える(概念として)
完全な麿赤兒で笑った。

スカーはマッケンじゃなくない?と発表当初から思っていたが、マッケンなので納得させられた部分もあり、ワーナーはるろ剣の縁と近い間隔でスカーをやらせんのかよとは思う。もっと線太くて歳いってるイメージあるがそんな都合のいい俳優はいない。強いていえば15年前の伊藤英明とか。
今回はスカーを軸に話が出来上がっていてラストのウィンリィの決断にカタルシスがあることになっているのだが、コミックスやアニメの時間スケールで味わうものを2時間で抽出してるのであまりグッと来なかった。
あと最後もto be continuedを出してたけど二部作連続なのは分かりきってるんだし、それなら最後に予告編をつけてほしかった。

思うところは沢山ある映画だった。
完結編も見れたら見る。
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