東日本震災の津波で行方不明になった妻を探し続ける男性を軸とする短篇。
外国向けに外国人が撮った感が強く、監督以下日本人名が並ぶ不思議。記号的に挿入される鹿子踊ほか審美性頼りの神秘恃みで、既にある震災関連作群から遅れすぎ。
企画の意図はわかるし、主人公男性が背負うものの深さは印象的だけど。東日本震災の関連映像作はこの11年多く観てきたけれど、巧みな作り手による「依頼されて撮りました感」がこれほど丸出しな作品も稀で、映像美が据わりの悪さへ直結してる。
本作感想で散見される違和感表明の根も大抵そこかなと。