トシオ88

赤い手裏剣のトシオ88のレビュー・感想・評価

赤い手裏剣(1965年製作の映画)
3.0
故大藪春彦が執筆した唯一の時代劇の小説を映画化。原作の角川文庫も絶版になって久しい。執筆当時は柴田錬三郎の眠狂四郎シリーズが大ベストセラーだったので二匹目の泥鰌を狙ったのかな😚

小説は何篇かのストーリーで構成されているが、映画版はヤクザ達が利権を狙って蠢く宿場町に主人公市川雷蔵演じる矢吹が乗り込んでくるストーリーのみ。雷蔵の衣装は黒革のベストとパンツといったなんだかゲイっぽいファッション。ヤクザの団体も三組も入り乱れるから、ストーリーも分かりづらい😨
大映の女優陣も予算の都合から華がなく、伴奏もマカロニウェスタンに影響受けたかのような軽音楽で重厚感に乏しい。

ヤクザ同士に潰し合いをさせる内容は、恐らく黒澤明の用心棒みたいな作風を狙ったと思うが、残念な結果に… 。雷蔵演じる矢吹の作品もこれ一作で終わってしまった🧐
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