斎藤工さんが撮るJホラーとは
神津凛子さんによるスリラー小説を原作にしたホラー作品。
長野に住む清沢賢二は、妻と子供1人ともうすぐ生まれる子供の4人家族。寒さの厳しい家から、最新エアコン設備の新築一戸建てを購入する。新居で快適な生活をしていたが、嫁が妙な視線を感じたり、嫁の友達が遊びに来た際、連れの子供がオバケを見たと言い、それ以来寄り付かないといった不穏な出来事が起こる。ついに賢二の知人が殺害されるという事件まで起こってしまう。
演出について、映画好きな監督だけあってJホラーの雰囲気をとても感じとる事が出来ました。かといって模倣ではなくちょっと新しい感じ。例えば、シーンを盛り上げる音楽や効果音を使ってないとか、ジャンプスケア的なものも使わないとか。
中には、ちょっと辻褄が合わないように感じる箇所がありました。生まれたばかりの赤ちゃんの瞳に、お母さんの横にもう1人女性が立っていて、肉眼では見えないというシーンでホラーっぽいですが、結末を見ると、あれコレ何だったの?となります。自分の注意が足りなかったのかもしれませんが。
音楽が無く会話や環境音だけなので、とっても静かに進行します。なのでポップコーンが食べ辛らかった(汗)
総じて、演出としてはグッドで、最後ちゃんと嫌な気分で終わりますが、全体的にちょっと地味に感じました。