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特急にっぽんのmitakosamaのレビュー・感想・評価

特急にっぽん(1961年製作の映画)
3.4
スカパーにて。東京ー大阪間の特急こだまを舞台にした喜劇。

食堂車コック(フランキー堺)と食堂車給仕(団令子)のカップルに、客室乗務員(白川由美)が絡み、列車に爆弾が仕掛けられたデマで騒ぎになる、という話。

いつか自分の店を開きたい二人(堺・団)。
団には見合い話があり先方の母息子が乗客に。
白川も店を出したく、パトロンの菓子会社社長も乗客に。コックに堺を誘う。
社長はバーのマダム(中島そのみ)と同席し良い仲に。
事件を匂わす発言の酔っぱらい。ギャング。刑事。

まず、列車内の制服が可愛い。給仕の団令子はお胸も大きさが際立ち飛び切りキュート。関西弁がまた可愛い。
白川由美は役柄上、当て馬なので綺麗だが冷酷な印象を醸し出してる。キャラ付けと制服が上手くリンクしてるね。

すごい感心した演出の上手さに、足元を映した画面が多いこと。
例えば冒頭、線路から乗車するシーンで給仕より客室乗務員の方がステイタスが高いことを表現してる。
また、一等・二等車両も足元を映し、床の汚れを映すことで表現。言葉でいちいち説明しないでも、画面を見るだけでシチュエーションが判る、これが演出ですよ。

爆弾騒ぎとスリのドタバタ劇と三角関係も上手く描かれていて、特に後半からの畳み掛けが楽しい。
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