とらキチ

男たちの挽歌 4Kリマスター版のとらキチのレビュー・感想・評価

4.0
恥じて生きるより、熱く死ね!
香港ノワールの名作、金字塔。
当時、ジョン・ウーとティ・ロンは台湾に追われ、不遇の生活を囲っていたところ、友人であるツイ・ハークが「もう一度、香港で映画を作ろう」と台湾に出向いて香港映画界に復活させ、今作が製作されたのだという。この3人の関係がそのまんま今作の登場人物の設定と当てはまる。中華圏の大衆文化において、義理と人情を描くことこそ受け入れられる大事な要素。今作は男の友情と兄弟愛で、それをしっかり描ききっていて、その伝統をちゃんと受け継いでいる。
観ていてやっぱり燃えたのは、スローモーションを多用した銃撃戦!それに加えてチョウ・ユンファの2丁拳銃!もうメチャクチャカッコ良くて涙が出てきた!2丁拳銃はもちろんだけど、今作のチョウ・ユンファは全てにおいての芝居、佇まいがカッコ良すぎてため息が出てしまう。
コメディリリーフ的なレスリー・チャンの嫁役の女の子にメチャクチャイライラさせられたのと、劇伴が80年代サウンド過ぎてダサいのと、そもそもあらゆる場面で劇伴を使い過ぎていて「ウルサイわ!」って思ってしまったのはご愛嬌。
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