銃弾飛び交いまくり空間に男たちの生き様を添えた香港マフィアムービー。
香港ヤクザの幹部ホーは取引のために台湾を訪れるが仲間の裏切りにより警察に逮捕されてしまう…
ジョン・ウー監督作品。香港ノワールの傑作と名高い本作を鑑賞したが、80年代の雰囲気が楽しくカッコいいマフィア社会に痺れる映画だった。
まず今作のビジュアルについて、やはり黒スーツとガンアクションの組み合わせが最高にイカす。ガンアクションが多いこともあるが、スローモーションの効果的な使い方もけっこうビジュアル力にパワーを与えている。
そしてラストの火薬使いまくり大爆発シーンはなかなかのインパクト、東映ヤクザ映画や西部劇の影響をバリバリ受けてそうな雰囲気も良い感じだ。
そして本筋のストーリーは今だと臭いと言われそうなバチバチの80年代任侠感がキマッていて面白い。BGMの変調で時折笑いそうになるが、エンタメ色濃厚なコメディ要素も80年代の雰囲気をしっかり感じさせてくれる。
しかしドンパチシーンが多い中でもちょっと物足りない感じが否めないのも確か。映画史の中でいろんな影響を受けつつ、いろんな影響を与えた中間マフィア映画として見る分には感慨深い作品なのは間違いないが。
