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ラスベガスをやっつけろのmasaccoのレビュー・感想・評価

ラスベガスをやっつけろ(1998年製作の映画)
5.0
ハンター・S・トンプソンの実話に基づく小説が原作。サンフランシスコのクラブのシーンでご本人登場。
彼の付き人をやって所作を完コピしたというジョニデ。タイピングのクセ、歩き方、エーテルで足腰ガクガク、アドレノクロムで爆発しそうな顔など、現実離れした演技がすごい。
剃髪して再現したヘアスタイル、大きなサングラス、サンバイザー、星条旗を羽織るファッションも本当だそう。
20kg増量したというデルトロもえぐい。
ヒッチハイカーもいい味出してるなと思ったが、トビー・マグワイヤーだと知って驚いた。デコ広いんだもん。
コウモリ、絨毯の模様や顔の変形、モンスター化など、ドラッグの副作用だという幻覚の映像かもすごい。
シラフに近い状態で語る、ドラッグ文化の栄枯盛衰。「平和と相互理解はドラッグ買える」(ティモシー・リアリーが提唱)と信じていた1965年を懐かしみ、未だドラッグに溺れる自身を時代の遺物だと卑下し、憎むべきニクソン政権下の1970年台を憂う。テレビ画像とか、ケチャップまみれのポスターとかニクソンいっぱい出てきたな。
しかし、ホテルの客室とか、レンタカーとか、あの惨状で返されたら現状復帰できないよ。暴れる才能。
サンフランシスコのクラブののシーンで出てきた議員?はハーヴェイ・ミルク?時代合わないけど。
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