Tully

ラスベガスをやっつけろのTullyのレビュー・感想・評価

ラスベガスをやっつけろ(1998年製作の映画)
4.0
「ハンター・S・トンプソン」 原作を 「テリー・ギリアム」 が映画化したものである。こういう映画が作られて普通に公開されてしまうってだけで、アメリカという国の度量の大きさを再認識してしまう。日本なんかでは、こんな内容じゃ企画段階からして永遠に通らないもの。物語というほどのものはありません。「ジョニー・デップ」 と 「ベニチオ・デル・トロ」 のヤク中演技ぶりを2時間にわたって楽しむものです。お腹が一杯になった時点で観るのを止めても構わないです。別にラストにカタルシスが待っているわけでも何でも無いので。独りでじっくり観たり、カップルで観るような映画ではありません。友人達と馬鹿笑いしながら観るのがよいと思われます。何と言っても 「ジョニー・デップ 」 はすごいですよ。「手足の動き・眼の動き」 が普通じゃありません。完全にベロンベロンになってしまって、「ベニチオ・デル・トロ」 と共に回転木馬の動きにすら付いていけてない所などはリアル過ぎます。まあ 「リアルだ」 と言ったところで本物を見たこともないんですけどね。比較対象が無いので評価のしようがありません。それでもすごいと思っちゃうのは何故でしょうか。「テリー・ギリアム」 って、本当に変な作品ばっかり作りますよね。奇才だからこそ 「テリー・ギリアム」 が作る作品は良いものが多いんだと思います。
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