洗車場で、娘が車が動いていると言うと、父は、車じゃなくて周りが動いてるんだよ、と。
そのメッセージをクズだらけの人達の中で教えてくれる映画だった。
実に気持ち良いほどみんなクズ。
それがみんなどこにでもいるような人ばかり。
それでどの問題も解決していない。
だけど余韻やその後を空想する気持ちは湧かない。
やっぱりみんなクズだからだろうか。
松重さんの止まった笑いがあまりにも不気味でトラウマレベル。
これは見ないと分からないや。
後半部の秋本の奇行が理解できない。
や、理解できないから奇行なんだけど、そこをしつこいくらいクローズアップされてもなぁ。
怪しげな自己啓発みたいな集団もいかにもな感じ。
題材やメッセージ的なものは素晴らしいと思うんだけど、もっと違う演出だったり、いっそのこと脚本をガラッと変えるくらいのことしてもう一度観てみたい。