甲冑

私のはなし 部落のはなしの甲冑のレビュー・感想・評価

私のはなし 部落のはなし(2022年製作の映画)
4.0
明治にまで遡り同和というものが融和運動と水平社が合流したものであるなど勉強になった。出身的に自分にもアクチュアルな話であったが部落出身の大物政治家のお膝元という土地と過度の部落解放、同和利権が横行しまくった時代に生まれた私にとっては部落=金持ち地区でありやっかみの視線という二次差別が生まれていたので僭越ながらその辺ももう少し扱われても面白かったのではと思った。しかし人類はファクトよりもフィクションが好きな生き物でありそれゆえに繁栄できたとも言えるが信仰とか社会通念とか因習レベルになるとなかなか個では抗い難いものがあるので厄介ですなぁ。あと黒川教授の天皇制が「貴ー賤」の構図を生み出し部落の問題とは相関関係にあったみたいな話も興味深かった。
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