デッカード

オンマ/呪縛のデッカードのレビュー・感想・評価

オンマ/呪縛(2022年製作の映画)
1.5
アメリカで世間と離れて娘と静かに暮らす養蜂家アマンダの元に韓国から母親の遺骨が届けられたときから異変が起こるサイコホラー。

母親の拘束にアマンダ自身が囚われ同じことをしてしまうのは典型的な虐待の構図。

呪いかアマンダ自身の心理劇か境界線のない世界が展開する。

溺愛の裏返しがきびしい拘束なのは母性ゆえのエゴで、それを娘が受け継いでしまう虐待の歪んだ構図に焦点を当てたのはおもしろい。
親への孝を求める儒教の国ゆえ主役が韓国人なのかなと思った。

韓国の持つ伝奇的ムードが十分かもし出されていなくて今ひとつ平凡。もっとも伝奇的ムードを漂わせていたのは遺骨を持ってきたおじさんだったかな。

アマンダが電気が嫌いという設定なので全体的に光量が少ないが、ホラーシーンでも何が起こっているのかわからないレベルなのは怖いというより単純に見にくかった。

ラストもう一波乱あるのかと期待したが肩透かしな印象。

目のつけどころがなかなかおもしろかったので期待感が高かったが、そこをうまく活かせていなくて不完全燃焼。
デッカード

デッカード