おでい

オンマ/呪縛のおでいのレビュー・感想・評価

オンマ/呪縛(2022年製作の映画)
1.8
虐待していた母、虐待を受けて育った子ども、そして母親になった後も虐待の呪縛から逃れられない日々、電気恐怖症、不信感を抱く娘、と、とにかく色んな要素が詰め込まれていて、しかもそれをごちゃ混ぜにしてしまったので、肝心なホラーという柱が成り立たなくて、怖さもどこかいって、むしろ謎解きみたいな感じになってしまっている残念な作品。
そもそも電気恐怖症の設定なので、夜のシーンは光源がロウソクのみで、やたら暗すぎて何をやってるのか、何が出たのかわからないシーンが数箇所。
電気が苦手って設定も初期の方から理由が検討つくので、むしろそれを考えられないくらいサイコパスぽく娘のスマホかち割るとか、テレビ窓から投げ捨てるとかの衝撃的シーンがある方が良かった。
人物は5名程度しか出てこなくて、作品としてもミニマムな作りになってます。
娘がもっと母親のことを理解出来ず、もっと2人でやり合うシーンがあれば後半の深みは増したかもしれないけれど、やっぱり、そもそもの深みの無い無味無臭に近い脚本なので、どんな種明かしとか、背景を描いてもこの作品は難しいかなって思います。