田旗浩一

螢火の田旗浩一のレビュー・感想・評価

螢火(1958年製作の映画)
3.8
旅館寺田屋に嫁いだ花嫁・淡島千景の手の平から、すぅっと螢が光を点滅させながら飛んでゆく。
ダメ夫伴淳と気丈な妻淡島千景の光景は幕末の「夫婦善哉」。
淡島と娘の若尾文子が二人して龍馬・森美樹を思う場面は、この映画の華やかで哀しいクライマックス。ここで笑う笑い屋観客、許せない。
田旗浩一

田旗浩一