ほんっとに良かった。
まずキャスティングが秀逸。
さかなｸﾝ役にのんさんか〜 彼女の透明感や雰囲気とも相まって今回の役にぴったりで、好演でした。「ギョギョギョ！」を聞くたび、「じぇじぇじぇ！」を思い出してくすっと笑う人も少なくないはず。
そして脚本、構成。
自分は原作を読んでいないのでどれぐらい原作に忠実なのかは分かりませんが、主人公が辛い顔をほぼ見せない。だからずっとｺﾒﾃﾞｨﾀｯﾁの優しい雰囲気で話が進む(ｼﾘｱｽなシーンの少ないこと！)けど、周囲の人たちの言葉に主人公の感情がちゃんと波打っているのがよく分かる。重くない、画面の中の誰も泣いていないのに泣かされる。のんさんの好演、及び脚本が素晴らしいです。
あとテーマ性。
自分は割と「どこまで本当の話かな〜」て思いながら観ちゃうし、後から調べることも多いんですが本作に関しては「そんなこと瑣末なことだな」て気持ちにさせられました。
男性であるさかなｸﾝを女性ののんさんが演じていることからも分かるように、「どこからどこまで本当か」や「男か女か」なんてこと、あとは途中でお父さん達が映らなくなってく理由なんかはどうでも良くて、ただこの、主人公の真っ直ぐな「好き」の気持ちだけが大事なんだなって思います。
も〜ほんとに泣いた。みー坊の周囲の人たちが、みんなみー坊を大好きなのも泣けた。満点でした。
