サマータイムブルース

さかなのこのサマータイムブルースのレビュー・感想・評価

さかなのこ(2022年製作の映画)
4.2
「男か女かはどっちでもいい」
じぇじぇじぇ!?じゃなかった、ギョギョギョ!?

さかなクンの半生を描いた初の自叙伝「さかなクンの一魚一会 〜まいにち夢中な人生!〜」を元に女優のんちゃん(能年玲奈さん)がミー坊(後のさかなクン)を演じた成長物語りです

原作は未読です

さかなクンをのんちゃんにキャスティングしたアイデアの大勝利だと思いました
二人ともユニセックスな感じだし、イメージぴったりです!!
ところでさかなクンにも性欲とかあるのかな!?

もちろん、のんちゃん目当てで観ました
これはさかなクンがどうのこうの言うより、のんちゃんが体当たりでさかなクンを演じ切った、彼女の魅力で溢れた作品でした

前半は小学校時代のミー坊のお話です
まずはお母さん(井川遥さん)が素晴らしい
魚に固執して周りから変人扱いされるミー坊を唯一理解し、優しく育てます
ちなみに少年時代のミー坊役は西村瑞季ちゃん
子役ながら演技上手だし、可愛いです

ある日、家族で海水浴に行って、ミー坊は海に入って大きなタコを捕まえます
お母さんに飼っていい?て聞くと、優しいお母さんはちゃんと自分で世話をするのよ、と言って了承するのですが、その瞬間、お父さんが横取りして締めて、ハルクみたいに地面にビッタンビッタンしてみんなで焼いて食べるシーンは衝撃でした
あれ子供は絶対トラウマになるだろ🫣

さて、高校時代から、ミー坊はのんちゃんが演じます
のんちゃんはともかく、柳楽優弥さんの高校生役はちょっとムリがあったかな(笑)
暴走族の総長や敵対するグループとの喧嘩のシーンとかあるのですが、だんだんとみんなミー坊の天真爛漫なペースに巻き込まれて和気あいあいと仲良くなっていきます

ミー坊が海に入るシーンは、なんか「あまちゃん」とダブります
大好きな魚と泳ぐシーンは「グラン・ブルー」を思い浮かべました

あと、ちょっとだけ気になった点
ずっとマイペースなままお話が進みますが、一応、さかなクン、魚類学者な訳で、どこかで猛勉強してるはずなんだけど、そのシーンがなかったのはなぜだろう
ホントは勉強してなかったのかな

それと、少年時代に本物のさかなクンが登場するところ
あのシーンいる?
まあ、これをファンタジーと捉えるのなら問題ないのかもしれません

とにかくのんちゃんありきの映画
見終わったあと、ほっこりと優しい気分になれます