このレビューはネタバレを含みます
好きなことをずっと変わらず、ブレずに好きでい続けることの輝き。
まずその素晴らしさを感じる秀作。
それを理解し、優しく寄り添う母を中心として周りの登場人物たちには、ほぼ悪い人がおらず、むしろ愛すべき人に溢れている。
ミー坊はもちろんのこと、ヒヨ(狂犬)や、総長を筆頭としたツッパリ仲間(個人的に青鬼くんはバタフライナイフ込みで悲哀と可愛さが混在してて好き)や、カミソリ籾が特にたまらなくクセがすごくて、何度となく笑った。
ちょっとカミソリ籾の笑いどころが何度も頭から離れないので
【以下カミソリ籾関連の個人的ツボ】
・アミのシャツが予想通りに引き裂かれてアオリイカさん捕獲に使われる。
・アニサキスを理由に絶対食べねぇと拒否するも、ミー坊に安全だと言われて『えっ、そうなの?』って弱々しく返答。
・後にミー坊の母親に紹介されて否定せず『カミソリ籾ですぅ』と困りながら名乗る。
ミー坊が男なのか女なのか、その性別とか理屈はどうでもよく、映画の冒頭テロップでもどストレートに提示。ほんと、どっちかなんて本作の作風としても指摘するのはナンセンスかと。
100億クラスでヒットするような作品にはまず至らないだろうなーというのはなんとなーくあるんだけど、興行収入という成績=素晴らしい作品とは限らない。
もっと沢山の人に触れてほしかったなーと思いながら、当館では泣く泣く早い段階で楽日を迎えてしまいました。
さかなクンがギョギョおじさんとしてゲスト的出演をされるのは、まぁそこは変わったファンタジー色も本作には感じるし、フィクションもすでに混ぜてるわけですからまぁ良いのではないかと。
後日、嫁さんと共に再鑑賞。