とにかく「好き」が詰まっている。
成績はよくないが魚が大好きなミー坊。夢は魚博士になること。
ミー坊を応援する母の井川遥、友だちの柳楽優弥、磯村勇斗、岡山天音がとにかくいい。
最初大丈夫?と思っていた「さかなクン」=ミー坊をのんが演じたのも大成功している。
「魚が好き」があふれ出すミー坊を「みんなといっしょじゃなくていい」と応援する母のミチコの姿がよい。
幼なじみのヒヨ。ミー坊の魚博士になる夢をバカにして笑った彼女と速攻別れてミー坊を応援することを選ぶ姿を柳楽優弥が最高にカッコよく演じている。
磯村勇斗、岡山天音たちが演じる不良たちとのエピソードも全てステキで不良みんなが愛おしくなる。
さかなクンのほぼ実話なのだが全くサクセス・ストーリー臭さはなく好印象。
夏帆のエピソード以外は特にこれといった大きな事件は起こらないのにいつのまにかいい映画を観たという心地よさにひたれるのは、映画が観た人のいろいろな「好き」を全力で応援しているからかもしれない。