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さかなのこのmsyのネタバレレビュー・内容・結末

さかなのこ(2022年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

本当に、誰が何を好きでも良くて、ランドセルも何色でも良いんや…✨😢✨と思いながら見終えて、解説を巡る中で、さかなクンご本人の役回りは、天才も一歩間違えるとこうなるというサンプルであったと読み、ギョギョーーー!脚本エグー!ってなった。

ここに出てくるヤンキーもはみ出し者でありそのラベリングに反発して暴れるわけなので、ラベルでなくて中の人をまっすぐ見てくるミー坊に心を許すくだりが理解できる、そして家族の心境はそんな簡単なものではないこともしっかり描かれてる…当事者(ミー坊)にとっては魚より後回しだからか、ただ受け入れているからなのか、いつの間にか説明もなく、母と2人暮らしになってる。好きでもない魚を毎日食べてくれ、我が子の行く末を案じてくれた家族が解散することになっても、天才はどこまでも好きな道を行くしかできない。いや、好きなことがあるから、辛いことを見えなくすることができるのかもしれない…生きるってそこそこ大変だけど、好きなものがあれば人生をユートピアに変えられるのかもしれない。
しかも周りの人を笑顔にすることもできるかもしれない…最後、ミー坊の活躍をテレビで見るみんなの姿を見て思いました。
かたや凡人は生きてるだけで偉いんやな…ミー坊の周りの人物、全員いいキャラで心があって、ほんとみんな偉いや…ってなった。

高いクレヨン買って帰って、あげる子がいなくなってたり、魚人生かけて作った水槽がこういうのじゃないと言われたり、やけ酒飲んでるのに注文した魚の名称に納得がいかなかったり、ミー坊の苦悩の描き方も好きだった。カラッとした感じにしてるけど、天才のステージでいっぱい悩んで迷ってるんだと思う。
その上でさかなクンご本人が明るいキャラクターを作り親しみやすくしてくれてるの本当にすごいな…って思う。そんな彼の自伝が見事に映画化されてて素晴らしかった、声高に主張を叫ばなくても大事なものがちゃんと伝わった。

ミー坊のテレビでの元気な姿、みんなへの恩返しみたいにも見えて感動する。
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