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さかなのこのoimoのネタバレレビュー・内容・結末

さかなのこ(2022年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

本当に、本当にそんな筈無いと頭では分かってるのに段々とのんがさかなクンに見えてくる不思議。似てるとかじゃないのに。寧ろ全く似てないのに、もう魂が自然体でさかなクンでした。

個人的に自分がさかなクンという人に対して抱いてる好意と違和感の両方をちゃんと感じ取れたので、本当にさかなクンご本人を忠実に反映して描き出しているんだろうなぁという視点で感心してしまいました。
さかなクンに着想を得つつ奇を衒って主人公の性別を改変した完全フィクション作品なのかなと勝手に思ってました。

総長とカミソリモミめちゃくちゃ良かった。あみあみの服残念だったね…。
あと、綺麗な芸能人と付き合ってて、お高いお店で気合い入れて食事するくらいの相手だったのに、自分の親友を下に見るような女だと気付いたら即追っ払ってしまえるヒヨがね。もう真のイケメン。首にぶっといチェーン付けて狂犬とか言ってたけどね、イケメンでした。優勝。最高です。柳楽優弥がまた合ってるなぁ。笑顔にやられた。

ギョギョおじさんのエピソードはちょっと切なかったけど、最後はどこかの漁港で元気にギョギョッとしてくれてて本当に良かった…。

さかなクンてある種のギフテッドの人だと思ってたけど、個性を否定しないお母さんの教育方針や学校の先生達の影響がかなり大きかったんだなぁと、映画を観る前と後ではさかなクンの見方が少し変わりました。素敵な作品でした。
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