スーパージョンジョン

さかなのこのスーパージョンジョンのレビュー・感想・評価

さかなのこ(2022年製作の映画)
4.6
過去一心温まる邦画人間ドラマ。

さかなクンの自伝的エッセイを原作した作品。

勘違いしていたのが、さかなクンの直接的な自伝映画というわけでなかった。
その分、所々こうあったらよかったなたオリジナティやファンタジーを混ぜ合わせながら制作しているのがわかる。

○ミー坊の周りの登場人物が温かすぎる
この映画は3章構成で、幼少期▶︎高校生▶︎社会人と描かれており、ミー坊(主人公)の周りには温かい友人がたくさんいる。
お母さんは他とおかしい人だと言われても決してミー坊を否定せずに離婚をしてでもミー坊を信じ認め愛した。
1番の友人ヒヨは高校生のときはヤンキーを演じていたが優しく愛くるしいキャラで、
ミー坊を馬鹿にした恋人に対して友人を優先できるとても良いキャラ。このキャラのミー坊といる時の笑顔が本当に嬉しそうで楽しそうな表情をしている。
ほかのキャラクターもそうだった。

○さかなクンの思い
本作はさかなクンの自伝的エッセイであるため、直接的な自伝ではない。
だが、ほとんどさかなクンの人生の中で出会ってきた人物や出来事をこの映画の中に詰め込まれているのは間違いない。
ミー坊は、サカナが好きで解剖したり学校の机の中にそのまましまってしまうような少し変わった子。だがこの物語上では、そんなミー坊を攻めるキャラクターは非常に少なかった。むしろ、ミー坊を支えてくれる優しい心温かいキャラクターばかり登場するのだ。

嫌な思い出よりも自分を支えてくれた人中心にフォーカスしている作品にみえた。
この作品通じて、さかなクン自身の心の温かさもとても感じた。

劇場で見るべきだった