アン

だって私は女なののアンのレビュー・感想・評価

だって私は女なの(2021年製作の映画)
2.5
目に楽しいオシャレな歌唱が続く映画。
映画としては面白くないが、綺麗で可愛い女性が動いて、話して、歌って、踊って、脱ぐのを見るだけで満足できるかたには楽しい時間になるかもしれない。(アイドルの出演するショーを見るように......)

冒頭の男性が女性に求めている像(そして多数の女性がそれを"美徳"だと思っていたであろうもの)に言及するシーン −女性は美しく着飾る。でもお淑やかに、それでいて家では男に尽くす、の人が見ていないときに脱力しだらけるショーウィンドのマネキンたちの苦悩が非常にパンチのある演出になっていました。当時の社会主義のポーランドの女性たちとは違い、主人公カリンカは最初から自由奔放に外聞に気にすることなく醜態や、高慢を振り撒いており、まさにマネキンたちの心の代弁者となっていました。最初のマネキンたちは、女性にも意見もあれば意志もあり主張がしたいがそれを公衆においては隠すことが美徳だとする偶像(アイドル)として表現されているようでした。その内面を表現し、ウーマンリヴを体現する主人公がカリンカでした。

オープニングは完璧なスタートでしたが、進むにつれ内容が薄れていき、その結果が可愛い子が歌って踊るだけのように映る作品でした。
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