チャン・リュル監督舞台挨拶付き先行上映にて。
チャン・リュル作品は、つい先日「春の夢」を初めて観たばかり。他の作品を調べていて、この先行上映のことを知った。休日だったのでこれはチャンス!と行ってきました。
撮影地は福岡の柳川。上映後に監督もお話されていたが、美しい観光地なのにとても静かなところなんだとか。作中のセリフでも「ゴーストタウンだよ」って言われている。柳川がルーツの有名人の幽霊?も登場(本人は御存命)。
「春の夢」でも感じたけど、生と死、夢と現実があいまいなのが、この監督の作風なのかしら。
鏡のような川面、トンネル、カーブミラーや、人々の眠る/居眠りする姿の表現がたびたび。
柳川は本当に静かで美しい。映像が詩のよう。
心残りへの旅。男はトンネルをくぐったと言い、女はトンネルなんてなかったと言う。
エンドロールに野坂昭如の「黒の舟唄」を流してくれたら、もっと日本のファンの気持ちをグッとつかめたと思う(私だけかも)。