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アニタのXXXXXのレビュー・感想・評価

アニタ(2021年製作の映画)
4.8
この作品のためだけにディズニープラス加入!伝説の歌姫、アニタ・ムイの波瀾万丈な一生を描いた作品です。

貧しい家庭に生まれ育ち、4歳の頃からステージに立っていたアニタ。彼女はコンクールに入選して、いざ芸能界へ。

香港スター勢揃いで、ラム・カートン、ルイス・クー、ミリアム・ヨンなど実力派で固めています。
主役のルイーズ・フォンは、アニタの雰囲気がある女優さんで、かなりトレーニングを積んだそう。

実はアニタ・ムイは、近藤真彦と恋仲になったことがあり、今作も近藤真彦をもじったキャラクターが登場します。その役として、なんと中島歩が出演!!
岩城滉一が、ジャニーさんの役で出てるのもビックリ!ジャニーさんが2人で温泉旅行に乗り込むエピソードが出てきます。

香港では日本の文化が根付いており、日本語の曲が結構出てくるのが嬉しい。
かなり急足なストーリー展開で、あまりにも駆け足だったので、ちょっとよそ見すると一瞬で置いてかれます。笑
1980年代のノスタルジーが、モロに出ており、実際の映像を織り交ぜながら、かなりドラマチックに仕上がっています。
まさかアニタと黒社会とのトラブルが、描かれているとか想像もしなかった!

ディズニープラスは、ディレクターズカット版で、ドラマ形式で見ることが出来ます。
225分と言うランニングタイムでも、体感本当に短く、あっという間でした。
ただ、やっぱり今作は劇場で見たかったなあ。

アニタ・ムイと言えば、『奇蹟/ミラクル』や『酔拳2』のイメージが強い。ただ、ジャッキー・チェンとのエピソードが全て削られてしまったのが、今の香港を象徴するかの様でちょっと寂しい。アニタ・ムイの人生において、ジャッキーとの話は切っても切れない関係だったのに...。

チャウ・シンチーとのエピソードは出てきます。『審死官』や『ルージュ』『ロアン・リンユィ』などの作品の名前が出てくるのは嬉しい。

お姉さんのアン・ムイとのエピソードも胸にきます。アン・ムイは、本当に2人とも仲が良い姉妹で、子供の頃から一緒にステージに立っていました。お姉さんも女優として活躍して、『九龍の眼』に出演したり。アニタより先に亡くなるのは悲しい。
そして、香港にSARSが...。

親友のレスリー・チャンが、もちろんエピソードに登場して、レスリーの死も描かれています。まさに香港映画総決算と言える作品で、去年末に公開されて香港映画の興行収入記録を作る大ヒットとなりました。

アニタ・ムイは、2003年レスリー・チャンが亡くなった年に、子宮頚がんの為40歳の若さでご逝去されました。
人生最後のラストステージ。「夕陽之歌」を歌うアニタに目から熱いものが...。
この曲、近藤真彦の曲のカバーで、アニタの彼への叶わぬ想いを綴った曲に感じました。

激動の時代を駆け抜けた、アニタの姿に胸が熱くなりましたね。香港映画ファンなら絶対見逃せない一作です。個人的には今作2022年マイベスト10に入る作品だと思います。

ディズニープラスは、今作を見てしまったのですぐ解約します。笑
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