たむらもとこ

チロンヌㇷ゚カムイ イオマンテのたむらもとこのレビュー・感想・評価

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35年前
75年ぶりにあったアイヌの祭祓
「チロンヌプカムイ イオマンテ」
貴重な記録
衝撃的でした

歌も踊りも
もともとはやはり「祈り」
なのだなぁ

この体と精神と声と想像と
いろんなものの原点を
生きるということの日常を
強く感じた

いろいろなおもいが渦巻くけれど

観ることができて
知ることができて
よかった
と思う

ナレーション
キタキツネの一人称なのが
可愛くもあり
辛くもある

動物たちが肉や皮を人間に差し出すのを条件に人間界に降りてきた
そうか
そうなのかな

人間たちも生き物たちが持っているサイクルの一部なのではないのかな

何が正解とか
簡単には決めつけられないけど

観る人によって
いや
観るたびに
感じ方が変わりそうな気もする

もう一度観たい、と思ってしまう

時代が変わり
いろいろな過去の当たり前は
今の当たり前とは違う

時代的に
もうこの祭祓はできないのではないかな

そして祝詞をあげられる人も
もういないかもしれない

生きることは死に向かっていて
出会いは別れに向かっているのだなぁ
とか
いろんなことをずっとぐるぐる考えてしまいました
たむらもとこ

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