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ヴァーダラック 呪われた血族のfishmuttonのレビュー・感想・評価

2.3
スピード感と緊張感にかけるスリラー(ホラー)。
家に来た親族は自分たちを捕食しようとする吸血鬼で・・・という招かれざる客系ホラーかと思ったら違った。

隠れるように人との関わりを避け生活する主人公一家。ある男の出現により、その理由が明かされる。父親は“ヴァーダラック(吸血鬼)”の血族であり、彼らは親族の血を糧とするため、身を潜めてきたのだった。「噛まれた者は吸血鬼となり、太陽を嫌う。彼らは狡賢い。」と伝え、父親は闇夜の中男を倒しにいくが・・・
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人の顔の見分けがつかなくて、最初混乱した。
最後まで観て何となくわかった。

吸血鬼との攻防<家族内のゴタゴタといった感じ。吸血鬼の来訪で疑心暗鬼になって、家から脱出しようとする者も出てきて統制がとれなくなって・・・て感じ。
全体的にキャラクターの行動理由がわかりにくく感じた。何故今その行動する?と不思議に思って観てた。

「家から出るな」と言うからには家の中でホラーが展開するのかな?と思いきや、誰も言うことを聞かない。外出まくり。
お父さんの忠告が全て無意味に終わるのが悲しい。
あれだけ抑圧された生活してて、それでも根拠もなく父親の肩を持つ主人公すごいな。私には言動が不可解に思える。疑って、確認してから信じてもいいんじゃないかな?「父親を信じたい」よりは「厳格な父親に逆らえない/不敬なことはできない」という心境なんだろうか?

愛する者・親しい者、特に親族に食料が限られるなんて、難儀だなーと思った。血が途絶えたら飢えながら生き続けるのか?一応本作の吸血鬼は不死身ではないっぽいなーと思った。

ナタリア:主人公。アレクサ(?)と密かに交流している。外出もままならない今の生活に不満。
アレクサ(?):主人公の友人→恋人。あの状況下でよく寝れるな。
父:獣医。日暮れには家族全員帰宅し、戸締まりをして暖炉の火も消す。人との交流を極端に避ける生活を家族にも強いる。それは、自らが“ヴァーダラック”の血族であり、家族を守るためであった。今はなき妻の家に婿養子になった。
兄:獣医。娘がいる。何故夜が明けてから行動しようとしない?
兄妻:主人公の義姉ってことで良いのか?父の吸血鬼化を強く疑う。一刻も早く娘を連れて家から逃げたい。
男:主人公が家出した晩に出会った親族を名乗る男。豹変して主人公を襲おうとする。
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