オフビートなUMA探索コメディ愉快なヘンテコキャラ風味。
予告編にていかにも謎なフェイクドキュメンタリーみたいな感じで紹介されていた本作を見に行ってみた。
まずオープニング、ゴリッゴリなキューブリックファンが作ったみたいなクラシック音楽とモンタージュが目まぐるしく展開され古いビデオカメラ風な過去映像がフラッシュバックしていきけっこう面白い。そこからはかつて人気だったUMA探索雑誌の編集者たちの廃れた現在をゆっくりオフビートに描写していく。
まあ本作、ゆるっゆるのオフビート仕様でシュールなギャグを混ぜつつ白石晃士の"コワすぎ"シリーズが如く未確認生命物体を探索するフェイクドキュメンタリーっぽい作品だ。あきらかにちょっとおかしいUMA研究家のおじさんを主人公にしヘンテコな探索部隊が中国の田舎を旅するいわばロードムービーとも言えるかもしれない。
しかしなんともゆるすぎるし、正直オチもふーんな発見が啓示されるだけなのでUMA探索ものとしてはいかんせん地味。あとはわりかし人間関係の妙やかつての栄光を失ったものの挽歌的な雰囲気が魅力か。でも全然ハマらず。
