kazuo

セールス・ガールの考現学/セールス・ガールのkazuoのレビュー・感想・評価

3.8
モンゴル映画。怪我して働けなくなった大学の同級生の代わりにアダルトショップでアルバイトすることになった女性の成長を描いた物語。
モンゴルというと草原、ゲル、遊牧民、モンゴル相撲が安易にしてしまうイメージだけど、この映画は都市部のアダルトショップを舞台にした前述のステレオタイプなイメージとはかけ離れた作品。
親の言いなりでパッとしなかった主人公がひょんな事からアルバイトする事になったアダルトショップのオーナーと関わる事で、今まで閉じこもっていた殻を破り成長して行くのだけど、同時に実は過去に囚われ殻に閉じこもっていたオーナーが主人公と関わる事で殻を破り前を進むという中高年の再起も描いている。
オープニングや章立て、性に関するシークエンスもくすくすとさせるセンスを感じるポップな作品。
固定されたアングルを距離が少し離れた登場人物が歩くシーンはホン・サンスっぽいと思ったのは私だけ?
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