リラリオ

若き詩人の心の傷跡のリラリオのレビュー・感想・評価

若き詩人の心の傷跡(2016年製作の映画)
4.0
1937年の夏。青年エマヌエルは脊椎カリエスと診断され、黒海沿岸の療養所に収容される。
「ポット病っていう骨関節結核の症状っス」→「えっ…重病!?」→「回復するっス!」→腹に溜まった膿を穿刺して排出させる→「ぎゃああああ」地獄の痛み→寝たきり生活がスタート。
トイレも1人でいけない→車輪付きベッドで移動→同じ病の友達できる→ギプスマジつれぇ→元患者の女に恋→「人気はあるが馬鹿な女だぞ!」→病室でどんちゃん騒ぎ→女に約束をすっぽかされ、怒→ニベア→ポエムとキス→友の死→「今夜はそばに居てくれ!」→悲しくてもヤることはヤる→Hの後のポエム合戦→医者「上手くいけばクリスマス前にギプスとれるかも」→期待→院内ナンパ→ムラムラが止まらない→男<友情…撃沈。

愛しの彼女に会いに行く。とはいえ…自力では無理なので人の手を借り大移動→ムラムラが止まらない→生理中のためお断りされる→「海行かね?」→大移動→砂浜デート→プロポーズ→「私は自由な女、牢獄に入れってか…」女にとって結婚=牢獄→引かないエマヌエル→女、泣き出す→「私たちの愛は必ず終わりを告げる!あなたは未来に生きてるけど私には何もない!」→「…俺が病気って忘れてね?」
美しい海と情緒不安定な女…潮と涙の匂い。

ギプスとれるどころか悪化→「膿溜まってんな~穿刺して排出すんぞ!」→「回復するって言ったじゃねぇか!」→「深刻ではない。すぐ治る」→また地獄の痛み→足は萎縮→重りをつけ「重さで伸ばし作戦」→新しい痛みと深まる絶望→治る治る詐欺→ますます悪化
手術のため列車でブカレストに向かうが…。

毎回想像の斜め上をいくぶっ飛んだ発想で私の心を鷲掴みにするラドゥ・ジュデ作品。
しかし、この作品はとんでもねぇハチャメチャ展開はなく…ちゃんとしておりました(笑)
いつもよりパンチはないが…ストーリーも映像も良きでした!
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