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若き詩人の心の傷跡のsashaiceのレビュー・感想・評価

若き詩人の心の傷跡(2016年製作の映画)
4.5
命の儚さと人間の脆さをある詩人の闘病人生を通して天才的な表現で叙情的に描く人間讃歌作品。脊髄カリエスって初めて聞いた。。ベッドとギプスと包帯の連携生活。呼吸するか泣くか。なんかこれポリオ患者の人生に似てる。鉄の肺こそないものの一生寝たきりで、定期的に激痛を伴う施術しなきゃいけなくて。冒頭から奇抜な演出に掴まれる。合間に挟まれる心境説明が生々しい。特に膿を出す時の叫び声は辛かった。。主人公がさすが詩人ですごい自分の置かれた悲惨な状況の描写がすごい上手いんだけどちゃんと未来も見ていて好き。出会っていい感じの関係になった女性に"私たちの関係はいずれ終わりを告げるわ、許してちょうだい"って抱きしめられた時の切なさ🥲そして死は着実に音を立てて忍び寄る。。

"悲しみに満ちた新しい内なる光を見た"
"なぜ生き延びる者と死ぬ者がいる?"
"僕の死や苦しみとは無関係に周りは現状を保つ"
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