二枚目役が当たらずに伸び悩んでいた勝新が悪役として輝いた作品。
ダークヒーローものと思っていたのだが、全くヒーローではない。
生まれが可哀想と言うのもあるが、主役の杉の市はとにかく悪い奴。
勝…
子役のセンスが良い。ほっこりした後に勝新になってるの面白すぎる。先を読む鋭さと、器の小ささを見事に演じる勝新は最高。決して反省しない。拍手。
中村玉緒がめちゃくちゃ綺麗に撮られているし、倉田マユミも…
座頭市の元だと言うが、こっちの方が圧倒的な悪。頭脳と狡猾さを駆使して金も女も欲しいものは全て手に入れる恐るべき大罪人。これだけ悪人を堂々と真正面から描いた映画も他に無い。今じゃ到底作れない醜悪。勝新…
>>続きを読むジョーカーですら屁で吹き飛ばせそうな純粋悪党を勝新が軽快に嬉々としてぶちかましていて最高かつ最高。不穏な劇伴でシリアスさを装いつつも頭から爪先まで笑かしで溢れている。裾からこぼれるヌメヌメと黒光りし…
>>続きを読む頭の切れる盲目の按摩師、不知火検校(しらぬいけんぎょう)
盲目の杉の市が"検校"という按摩のトップ(位の高い人に女性を斡旋して儲ける)にに成り上がる物語。
勝新太郎版の座頭市の予習に鑑賞したけど、…
主人公の「市」は盲目に生まれ、按摩として身を立てながら、泥棒、詐欺、強請、姦淫、殺人と、ありとあらゆる悪事を働き、盲人の最高位である「検校」になる、悪漢(ピカレスク)物語。
勝新太郎をこれで知り、…
『不知火検校』
1960(昭和35年)
大映
「人間、出世さえすりゃぁちっとぐらい悪いことしたって分りゃしないんだ」
安倍晋三の台詞ではない。主人公・杉の市(勝新太郎)の台詞。権力と金を握れば小…
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座頭市の原型👤
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盲目の杉の市は幼い頃から悪知恵の働く奴。大人になりその強欲さにさらに拍車がかかり、自分の師匠を殺して検校(けんぎょう)の地位を狙う。
おおおお、面白いね。
座頭市から愛嬌…