このレビューはネタバレを含みます
豪華絢爛、圧倒的美しさとおどろおどろしさ。ずっと白黒映画を撮っていた人間が撮るカラー映画は色の1つ1つに意味があるように感じる。カラーの映像が当たり前な現代において、そんな当然の事に気付かせてくれる作品なのでは。
カラーになって何本目かの作品だが1番黒澤明らしいと思ったかも。めくるめく夢の世界は起きながら本当に夢を見ている気持ちになって映画が終わっても見ている景色が夢かうつつか曖昧になる。オムニバス形式だが見終わった後に感じる夢うつつな感覚を考えると、やはり一本の映画なのだなと思う。
ストーリーも勿論だが、純粋に夢のような世界に浸るアート作品のような印象を受けました。