カナダより愛をこめて

夢のカナダより愛をこめてのレビュー・感想・評価

(1990年製作の映画)
3.9
名画座で観て来ました。
一緒に観たカナディアンの友人は、これが初のクロサワ映画だったそうですwwww∑(゚Д゚)

お客さんは結構入ってました。流石セカイのクロサワといったところでした。
要所要所で笑いが起きていました。

黒澤明自身が観た夢をベースに、各エピソードの冒頭が、"こんな夢をみた"という字幕で始まる、オムニバス形式で映画は展開して行きます。

各エピソードの説明をしてくと、長くなりますので割愛しますが、いくつか印象的なシーンがありました。

桃畑で、雛人形が実体化するのですが、この雛人形の方々のメイクが秀逸でした(ここで笑ってる人がいました)

雪あらしで、遭難した寺尾聡の前に、原田美枝子が現れるのですが、この原田美枝子の幽霊が怖かったです。

トンネルで、戦死した兵士の幽霊が出てくるのですが、この幽霊の顔が、呪怨に通じる白さで怖かったです。

鴉で、ゴッホ役でマーティンスコセッシが出てきます。

赤富士は、特撮技術が凄く、福島以降の日本を予見していたのかと思わせる内容で、やっぱりクロサワはスゲ〜って痛感しました。

友人は、凄く良かったと言っていましたが、これをいきなり観ると、黒澤明ってこんな変わった人なのか〜とぽかーんとなってしまうと思うので、

七人の侍、用心棒、椿三十郎、羅生門、生きる、野良犬

をまず観るのがオススメです‼️